プリアタンの大葬儀 2


ナガ・バンダ。死者の霊を天上にみちびく乗り物。龍ではなく蛇に由来するらしい。上級カーストの葬儀プレボン / Plebon に登場する。プラ・ダレム(死の寺院)の入口階段の両脇に、このナガ・バンダの石彫がよく見られる。



確かめていないが、輿に乗ったこの少女の役割は王の死に殉死する(スティア)妻女をあらわしたものだろう。19世紀までのバリでは、この殉死の習慣があり燃えさかる炎のなかに故王の妻女らが塔の高みから身を投じる姿は、観衆の興奮をまきおこしたという。



戦士の装いをしたイケメンくん。終始、携帯いじくってメールしていた。ちなみに、この日携帯ドロボーが現行犯で捕えられた。大混雑の中、前に立っていた人物のリュックのポケットから携帯電話を盗むところを、近くにいた私服警官に取り押さえられた。怒った群衆に殴られケガをしたが無事保護され警察署に連行された。




ルンブゥ(牛の火葬棺)。遺骸はこのなかに納めてから焼かれる。100人ほどの手で火葬場まで運ばれたが、背後に見える高さ27メートルにも及んだバデ(塔)よりも不安定で、途中、携帯ショップの店先に突入、店は大破。なお、運搬者のなかにも大腿部を骨折した者があった──これを担いでいたウチのスタッフの話。