2011-01-01から1年間の記事一覧

ジャコウネコの贈りもの

噂に聞いていた「コピ・ルワック/ Luwak Coffee」をタンパクシリンまで飲みにいった。 道沿いにはぽつりぽつりと、数は少ないがこのコーヒーを飲ませる店が間隔をおいて並んでいたから、すでに知る人ぞ知る観光スポットになっているのかもしれない。 農園と…

ジンバラン

海岸にあるシーフードバーベキューのレストランを久しぶりに訪れた。 10年以上も前には、親しいひとたちといっしょにウブッドでは味わえない新鮮な魚介類を食べるため、ときどきここへ来ていた。その頃は、レストランというよりは洒落た屋台と呼ぶにふさわし…

ワルン 非観光的スポット案内

むか〜し、政府関係の偉い役人さんに「おまえはここで1日どのくらいの金をつかっているんか」と訊かれたことがある。 そんな計算したことないので、とっさには答えられなかったがとりあえず適当な金額を口にした。 「フン、おまえなんかしょっちゅうワルン…

ポトン・ギギ

父親の葬儀のために7月以来帰省していた丁稚のダルビッシュが、昨日、50日ぶり(!)にもどってきた。 もともと痩身なところをひとまわり削られてエンピツみたいになってしまった。炎天下での作業や儀礼がつづいたせいで、だいぶ黒くなっている。おまけに咳…

ワークショップから

3月11日以来の日本のようすについては、ほとんどネットでしか情報が入らない状態がつづいている。 新聞やTVの情報がかならずしも信頼できないのと同じように、ネットもまた情報源の不確かさや情報そのものの怪しさから信頼できない場合が多い。 状況にも情…

草を刈る

ウチの犬はよく吠える。 家の前をただ通り過ぎていくだけのひとにむかっても、吠えている。「犬が西向きゃ尾は東」的明快さで、ひとを見ればかならず吠えている。躾のゆきとどかない犬なのだ。実際には、ある程度ひとを選んで吠えているのだけれど、3匹もい…

揚水ポンプの音

数日前、フェイスブックに、あるインドネシア人のこんな投稿が載っていた。 「ひとはいつでも、気をつかってほしいと思っている。(そう思っている)ひとは、ほかのひとに対して気をつかっているだろうか?」 ひらたく言えば、お互いの気遣いや思いやりをう…

忘れられた時間 非観光的スポット案内

10年くらい前に訪ねた遺跡を再訪してみた。 タンパクシリンにあるグヌン・カウィが、さらに2、3世紀も経たらこうなるのではないだろうかと思わせるほど、時の浸食にさらされている遺跡だ。 ひとの気配もなく、訪れるひともない。 遺跡の脇にある湧き水をも…

非観光的スポット案内 仮面とあやつり人形の博物館 3

非観光的スポット案内 仮面とあやつり人形の博物館 2

近いうちにまた来ますと挨拶をのこして博物館を立ち去って間もなく、体調を崩しすっかり足が遠のいてしまった。 6月は例年にくらべるとかなり寒い日がつづいていたから、油断しているうちにどうやらからだの芯まで冷えきってしまったらしく、週末ごとに高熱…

非観光的スポット案内 仮面とあやつり人形の博物館 1

友人に場所を教えられて、マスにある Mask & Puppet Museum をはじめて訪ねた。 偶然はかさなるもので、その前夜、 べつの友人から「こんどワヤン・ベベルを、トペン・ミュージアムでやるよ」と聞いていた。トペン・ミュージアムとは Mask & Puppet Museumの…

ワークショップ

昨日、プリアタン・タガスにあるアートスペースで写真のワークショップがあった。 日本のひとの主催する集まり以外は、開始時刻よりもたいがい30分は遅めに出かけるようにしている。 3時開始の予定が実際には1時間も遅れて始まったのは想定外ではなかった…

午後の過ごしかた

賄いさんが姑の入院に付き添って休みをとったので、昼は、マスの通り沿いにあるワルンの「焼き魚定食」ですませた。 ある商売が流行りそうだとみると、たちまちのうちにあたり一帯、同じような店が軒を並べるのもバリの町並みの特色かもしれない。最近では、…

蝉の声

いまさらいうまでもなく、田んぼに囲まれた場所に住んでいるせいで朝と夕暮れ時にはココカン(白鷺)が餌をもとめて舞い降りてくる姿を眺めたり、蛇が家のなかにまで入りこんできてびっくりさせられたり、庭では蝶や蝉の羽化のようすを観察して楽しんだり、…

帰ってきたココカン

今朝はいつもの朝と空気が違うと、起きてしばらくしてから感じた。 新聞をひろげていても,コーヒーを口にしているときにも周囲のなにかが微妙に変わっていると気になりだした。開けっぴろげな造りの家だから、外と内との境などあってないようなもので、だか…

「ワルン・ジャンガル・ウラム」で

きのうはプリアタン・タガスにある Warung Janggar Ulamで、日本からもどってきた友人、それにまもなく日本に帰る友人とともに食事をした。 ファミリーと思われる子どもを交えた先客たちは、たぶん誰かの誕生日でも祝っているのか、それとも週末の一家団欒を…

テレビ生出演

きのう夕方放映された番組「NHKほっと@アジア」の hello@アジアのコーナーに出演した。 出演したといってもわずか3分ほどの中継で、奇しくもカップヌードルのできあがりを待つのと同じ3分だ。腹をすかしているときの3分は、じれったくなるくらい長く感じ…

4月10日 ARMA 美術館でおこなわれるチャリティ・イベント(詳細)

2011年4月10日 15:00〜19:00 会場:アルマ美術館オープンステージ(ウブッド・プンゴセカン) 入場無料 ・日本の手料理やウブドを中心としたレストランが提供するチャリティビュッフェ。 お皿のサイズで値段が2万ルピア、5万ルピアとなります。お料理は食…

古い殻は脱ぎすてて

庭の掃除をしていると、ほとんど毎日のようにセミの抜け殻をみつける。 たいがいは棕櫚の葉にくっついているのだけれど、背中をまるめ食いしばるように脚をくいこませているところをみると、脱皮の最中に葉のうえからポロリと落ちないようにと、セミも必死だ…

『苦役列車』を読んで思い出したこと

先月発表されたふたりの芥川賞受賞者の対照的な違いが話題になっていたらしい。 かたや由緒ある家柄の出身者であり、もう一方は強姦強盗の罪で服役した父親をもつ作家である。本人自身も逮捕歴2回の強者(つわもの)だ。 記者会見のときに見せた態度や応答…

ふたつの贈りもの

きのうは日本からみえた恵泉女学園大学のT先生から柿をひとついただいた。 ことしも学生たちのフィールド・スタディのプログラムのなかに「バナナペーパーづくり」を組み入れるので、その打ち合わせにみえたのだ。 柿は、きょう、在住の友人ふたりを招き3人…

うっかり

初なりは...

去年11月8日のブログ「パッションフルーツ」に、庭に植えたパッションフルーツがようやく花をつけはじめた話を書いた。 その2週間後には青々とした実が鈴なりになっている写真ものせている。 初なりは、3月に死んでしまったチェリーの遺影に供えようと、…

親切なおまわりさん

バリにもどってきて最初にしなければならない手続きが地元警察への「来訪届け」だ。規則では、「到着後24時間以内に」となっているらしい。 この届け出を怠ると500万ルピアの罰金を科せられる。いまのレートでは5万円ぐらいになる。 以前、州警察への届け出…

東京タワー

この冬いちばんの寒さに凍えた7日の朝成田を立ち、夕刻5時40分にはングラ・ライ空港に到着した。飛行機から降りるなりサウナに放り込まれたような熱気につつまれ、ヒートテックの肌着に汗がしみていくのがわかる。 空港構内にむかうバスに乗ってから、窓の…

初日の出

あけましておめでとうございます。 2011年1月1日 午前6時45分 千葉県九十九里蓮沼海岸。