プール日和の朝

 

 陽が昇ってまもなく、いつもと同じように今日も暑い一日になるような気がした。


 ひさしぶりに隣りにあるレストランのプールで泳いでみようかと思ったのは、ちりちりと空気が灼けてきたからだけではない。
 このごろ、なんだかからだの動きがぎごちないのだ。関節からカキッ、コキッと音が聞こえてきそうなくらいこわばっている。こんなときにいざ一大事にみまわれたりしたら、確実に逃げ遅れるだろう。

 ゴーグルとタオルを用意して道をはさんだ隣りにむかった。目の前の塀を乗り越えたらすぐプールなのだが、そんなワザはいまはできない。ちゃんと正面玄関までまわりこんで入った。
 

朝は客がいないのでほぼ「貸し切り」状態。お隣りさんのよしみで、いつでも無料にしてくれるのがありがたい。


 そして今朝は、プールサイドに紅茶までもってきてくれた。

 テリマ・カシィ!



 1時間ちょっと、泳いだり本を読んだりして日曜の朝がはじまった。