Tanah Lot 夕景 非観光的スポット案内
タナ・ロットに来たのは14年ぶりだ。
高校時代のクラスメートが、家族とともに初めてバリにやって来たときに案内して以来のことだ。
6年前、三度目のバリ来訪を前にして友人は急逝した。彼の遺骨をバリの海に散骨してから5年経った。
狭い浜辺は相変わらず観光客で賑わっていた。
皆、夕陽の沈むのを眺めるためにやって来たひとたちである。インドネシア国内の観光客だけではなく、さまざまな国のひとびとがここを訪れる。
だから、インドネシア語、英語、ラテン系の言語、ドイツ語、ロシア語、中国語、韓国語が耳元を飛び交い、活気あふれる “世界市場” に身をおいているような気分になった。
夕陽の沈む情景とは無関係の音環境がここにはある。